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トップページ > 診療科 > 心臓血管内科(循環器) > 2019(令和元)年度 活動の紹介

2019(令和元)年度 活動の紹介

1. 診療体制

●診療方針

 循環器内科では、①虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞など)②不整脈 ③心不全疾患(弁膜症・心筋症・先天性心疾患など)④血圧の疾患(高血圧・低血圧など)⑤動脈・静脈疾患(大動脈瘤・閉塞性動脈硬化症・静脈血栓症など)⑥睡眠障害(睡眠時無呼吸症候群)などの疾患を対象とした診療を行っていますが、特に虚血性心疾患等救急疾患に対しては24時間体制で治療を行える体制を整えています。また、各分野それぞれにおいて専門性をもった医師が診療に当たっており、EBM(Evidence-based medicine)に基づいた治療を心がけています。
 カテーテル血管内治療(インターベンション)では、虚血性心疾患を対象とした冠動脈インターベンション術(PCI)はもとより、四肢末梢の動脈硬化症、透析シャント狭窄など多岐にわたる血管内治療を行っています。不整脈分野においては、カテーテルアブレーション術など非薬物療法による根治術に加え、植え込み型除細動器(ICD)、両室ペーシング機能付き植え込み型除細動器(CRTD)等のデバイス植え込み術にも力を入れています。また、血管造影以外の画像診断にも力を入れており、心臓超音波、心臓CT、心臓MRI、核医学検査など多方面からのアプローチを用いて、低侵襲検査から的確な診断、治療を行えるように努力しています。

 

●医療設備

 ・血管造影装置(冠動脈、末梢血管造影)
 ・多列検出器型CT(心臓CT)
 ・MRI(心臓MRI)
 ・心臓超音波(経胸壁、経食道)
 ・血管内超音波(IVUS)
 ・光干渉断層法(OCT)
 ・核医学検査装置(心臓RI)
 ・不整脈検査治療用プログラム刺激装置
 ・トレッドミル運動負荷検査装置
 ・ホルター心電図検査機器
 ・血圧脈波検査(ABI)装置
 ・皮膚組織灌流圧(SPP)測定機器
 ・大動脈内バルーンパンピング装置(IABP)
 ・経皮的心肺補助装置(PCPS)
 ・一時的体外ペーシング装置付き除細動器

 

2. 診療実績

●症例数・検査数・治療

 ・冠動脈造影検査 693例
 ・冠動脈インターベンション術 413例
 ・末梢血管インターベンション 74例
 ・電気生理学的試験/経皮的カテーテル心筋焼灼術 9/180例
 ・ペースメーカー植え込み術(リードレス含む) 64例
 ・植え込み型除細動器(皮下植え込み型含む) 11例
 ・両室ペーシング機能付き植込み型除細動器 10例
 ・経胸壁心エコー検査 6862例
 ・経食道心エコー検査 201例
 ・負荷心電図検査(エルゴメーター/マスターダブル) 60/16例
 ・CPX/心臓リハビリテーション 14/65 例
 ・ホルター心電図検査 1331例
 ・冠動脈CT検査 911例
 ・心臓MRI検査 194例
 ・心臓核医学検査 234例

 

3. 臨床研究のテーマ

 ・抗凝固療法を要する冠動脈ステント留置後患者への抗血小板療法
 ・薬剤溶出性バルーンを用いたステントレス冠動脈治療
 ・心エコーを用いた心腔内渦流の観察
 ・冠動脈CTAの被爆線量低減への試み
 ・2管球CTを使用した冠動脈狭窄、心筋虚血、線維化の総合的評価に関する研究:AMPLIFiED Study

 

4. 研修教育方針

 心電図読影など循環器内科医としての基礎知識から、先進的循環器疾患治療に至るまでを実際の症例を通じて学べるように心がけています。

 

5. 今後の展望

 虚血性心疾患に対するカテーテル治療は安定した症例数で推移しており、ここ数年は不整脈疾患のカテーテル治療等が大幅に増加しました。また、近年の心不全患者の増加に対し、心臓血管内科リハビリテーションや地域連携を活かした心不全入院予防のための取り組みにも力を入れており、今後同分野での需要が益々増えることが予想されます。

心臓血管内科(循環器)