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2019(令和元)年度 活動の紹介

1. 診療体制

●診療方針

 耳鼻咽喉頭の疾患で、投薬治療では治らず、手術が必要な症例を多く手がけています。耳鼻咽喉科を開設した2年前に、新しい手術器械を買い換えました。県内でも最新鋭の耳鼻科手術システムを揃え、手術合併症を防いでいます。医療安全を第一目標に掲げています。頭頸部領域の腫瘤を鑑別し、良性腫瘍や、根治しうる悪性腫瘍は、当院で手術します。集学的治療が必要な進行癌は、検査を最短日程で行い、群馬大学に搬送しています。その他、めまいや難聴、顔面神経麻痺の治療にも力をいれています。
 耳鼻咽喉科の病気の多くは、経鼻ファイバーによる視診で診断が下ります。紹介初診日に治療方針を立て、その日のうちに、紹介元の先生に診断名と治療予定を、お返事するよう心がけています。初診患者には時間をかけて話を聞いて、多くの検査をするため、完全予約制で診察時間を長めに準備して受け入れています。

 

●医療設備

 鼻手術用ナビゲーションシステム
 ハイビジョン鼻内視鏡システム
 ハイビジョン耳顕微鏡
 多関節アーム式神経内視鏡
 顔面神経モニタリングシステム
 内視鏡先端洗浄システム
 副鼻腔手術用骨軟部組織シェーバーシステム
 頭頸部用超音波凝固切開装置
 経口的手術用拡張器

 

2. 診療実績

●症例数

 初診患者総数867名中、院内紹介が577名、院外紹介が290名でした。

症例数内訳

 

3. 臨床研究のテーマ

 末梢性顔面神経麻痺に対して、ステロイド、抗ウイルス剤、リハビリテーション併用で治療効果が上乗せされるか調べています。

 

4. 研修教育方針

 日本耳鼻咽喉科学会専門医かつ指導医でもありますが、研修する若手医師が不在です。病院の規模と所有資産、地域からの受け入れ患者数からして良質な研修ができると思います。教育病院に働きかけて、研修する若手医師の派遣をお願いしています。

 

5. 今後の展望

 地域から多くの患者を受けつつも、安全安心な手術を遂行するために、ナビゲーションや神経モニタリングシステムを導入しました。当院で受けるべき患者は受け入れ、身に余る症例は適切な紹介を心がけます。しかし、実際には多くの患者紹介がありますので、スタッフの数を増やすことが喫緊の課題です。

耳鼻咽喉科