2020(令和2)年度 活動の紹介
1. 概要
栄養士の構成は栄養管理室長、副栄養管理室長、主任栄養士(NST専従)、管理栄養士(5名)、非常勤栄養士3名、計11名である。平成28年1月1日から給食管理業務すべてが業務委託となっており、臨床栄養管理業務との棲み分けがされている。
食事提供について
令和2年度の提供食数は普通食147,067食、加算特別食95,995食、非加算特別食95,496食、合計338,558食であった。加算特別食で提供数の一番多い食事は心臓食(29,206食)、次いで糖尿病食(28,633食)、消化管術後食(11,853食)、肝臓病食(10,231食)であった。非加算特別食で提供数の一番多い食事は濃厚流動食(34,062食)、次いで嚥下訓練食を含む形態調整食(20,799食)であった。
令和2年度の平均喫食率は89.6%、特別食加算率は24.1%であった。
選択食・行事食等の患者サービスは前年度と同様に実施している。
嗜好調査を4回実施した。
栄養食事指導について
2020年3月23日患者サポートセンター開設により、予定入院患者を対象に栄養評価及び外来栄養食事指導を実施した。個人栄養食事指導の総件数は5,334件、算定件数は4,799件であった。算定指導疾患名はがん(2,272件)、糖尿病(866件)、高血圧症(342件)が上位であった。集団栄養食事指導の算定件数は合計41件であった。新型コロナウイルスの影響により、感染のリスクを下げる為、減塩教室は個別栄養食事指導に切り替えて実施、母親教室は中止とした。
管理栄養士養成学校臨地実習受入も新型コロナウイルスの影響により、中止した。
2. 基本理念
「総合診療施設である医療機関において、治療の一環を担う業務であることを自覚し、常に患者サービスを優先する立場で業務を行う。」
(1)患者個々に適合した治療食を提供すること。
(2)患者の健康回復を図るため栄養の質と量を調整すること。
(3)食事は文化性を有し、おいしく、安全に調整すること。
3. 目標
栄養管理室の目標 : 患者さんと地域から信頼される栄養管理室を目指す
(1)安全で質の高い、治療効果を支援する食事の提供をする
(2)栄養食事指導を実施し、治療効果を上げる
(3)教育・臨床研究の推進を図る
(4)チーム医療の強化・推進
(5)将来を見据えた準備と病院経営に貢献する栄養マネジメントに努める