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2018(平成30)年度 活動の紹介

 地域医療支援・連携センターは、「連携事務部門」と「相談支援部門」があり、相談支援部門では、がん診療連携拠点病院における「がん相談支援センター」の役割も担っている。地域関係機関からの信頼を得て、地域のニーズに応えるために、多職種協働で連携・相談支援事業の推進・強化に努めている。

 

1. 連携事務部門

 地域医療連携を推進するために、10名の委託事務員を配置し、下記の業務を行っている。

①外来紹介患者の事前予約の受付及び案内、②当日紹介患者の受付及び案内

③紹介患者ご逝去の連絡、④郵送物の管理、⑤紹介状・御返事等の管理、発送業務

⑥紹介・逆紹介、登録医等の統計業務、⑦画像ネットワークシステム等の画像管理

⑧医療機器共同利用の管理、⑨広報誌「こくたか連携だより」(月1回)の発行

⑩各種研修会案内の発送業務、⑪その他の関連窓口対応

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2. 相談支援部門

(1)医療ソーシャルワーカー(MSW)

 ソーシャルワーク室長1名、医療社会事業専門職2名、医療社会事業専門員12名の計15名のMSWが患者・家族の抱える様々な問題や悩みに対し、社会福祉の立場から心理社会的問題や経済的問題の解決援助、退院支援等を行っている。入退院支援加算1の施設基準である病棟専任の入退院支援職員をMSWとして各病棟に配置し、病棟回診やカンファレンス等に参加することで、MSWが早期に支援介入できる体制をとっている。その他、がん相談支援センターのがん相談員(専従)や認知症ケア加算1の社会福祉士(専任)としてもMSWを配置している。2018年10月から、がん相談支援センターへのアクセス保障や患者のニーズの把握を目的に、がん薬物療法開始時に他職種が実施する薬剤・栄養指導の取り組みにMSWも加わり、がん薬物療法開始時における「がん相談支援センター」「がんサロン」「高額療養費制度」のオリエンテーションを実施している(2018年10月~2019年3月:101件)。

 また、医療圏内の病院間連携の推進を目的に、2012年度から「高崎安中地域連携会議」(年2回)と「高崎安中地域連携実務者会議」(年10回)を開催し、その事務局を担っている。2016年度からは地域連携実務者のスキルアップを目的とした「高崎安中地域連携実務者研修会」(年4回)、転院後の支援のモニタリングや連携上の課題のフィードバックを目的とした「病院間カンファレンス」(11病院、病院毎に月1回程度)を開催している。

 また、MSW15名のうち、9名が認定医療社会福祉士(公益社団法人日本医療社会福祉協会認定)、3名が救急認定ソーシャルワーカー(救急認定ソーシャルワーカー認定機構認定)の認定資格を取得し、ソーシャルワーク実践の知識や技術の向上に努めている。

(2)看護師

 地域医療連携係長(看護師長)1名、副看護師長1名、看護師4名の計6名の看護師がMSWと協働し活動している。受診・受療に関する相談、心理社会的相談、セカンドオピニオン相談等の看護相談や、退院支援、在宅療養支援を行い、地域がん診療連携拠点病院の活動として、ピアサポーターを導入したがんサロン「ほっとさろんたかさき」(月1回)の企画・運営も行っている。退院支援・在宅療養支援では、患者・家族の主体的参加のもと、院内外の多職種との顔が見える連携をモットーに、療養の場が変わっても必要な医療・看護が継続されるよう努めている。近年、外来患者の在宅支援・転院(入院)相談依頼件数が増加している。外来を含む各看護単位に入退院支援リンクナースを配置し、早期から退院支援ができる体制を整えている。また、多職種で退院支援に関わるよう、入退院支援パスを運用している。

 また、看護師同士の顔の見える連携(看看連携)の推進を目的とした「訪問看護師との交流会」(年1回)、地域の支援者へ知識を発信し共有し共に学ぶことを目的とした「看護・介護に関する勉強会」(年2回)を企画・運営し、病院から地域・在宅での療養生活がスムースに継続され、地域全体で患者を支援する体制構築に努めている。その他にも、退院支援を考える会、群馬県がん診療連携拠点病院連絡協議会情報提供・相談支援部会に参加している。

 

(3)相談窓口

 患者サポート体制充実加算の施設基準や地域がん診療連携拠点病院のがん相談支援センターの窓口として、1階フロアに相談窓口を設置している。2015年度からは入院前からはじめる退院支援を目指し、相談窓口を入退院センター隣に移設している。平日8:30~17:15まで、医療対話推進者(医療メディエーター)養成研修を修了した事務助手やMSWを配置し、当院で作成した相談支援マニュアルに則り、相談対応、相談員の取次ぎ、クレーム対応等の役割を担っている(2018年度相談窓口対応件数:8,600件)。

患者サポートセンター