Instagramアイコン
facebookアイコン
アクセス

トップページ > 診療科 > 呼吸器内科 > 呼吸器内科の紹介

呼吸器内科の紹介

 呼吸器科では肺癌をはじめとする腫瘍性疾患(胸膜中皮腫、胸腺腫瘍などの縦隔腫瘍を含む)、慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息、呼吸器感染症(肺炎・肺化膿症、気管支炎、胸膜炎・膿胸、肺結核・肺非結核性抗酸菌症、肺真菌症)、間質性肺疾患(特発性間質性肺炎、膠原病肺、薬剤性間質性肺炎)などを主な対象疾患としています。
 肺癌は悪性腫瘍の死因第1位であり、肺癌の予防と治療はわが国の医療が抱える重要なテーマの1つです。肺癌の治療は十分なインフォームド・コンセントを得た上で、手術療法、薬物療法、放射線療法などから適切な治療法を選択し施行しています。呼吸器科では化学療法と、放射線治療科と連携しながら放射線療法ならびに化学放射線療法を行っています。また呼吸器外科と連携し、術前・術後の周術期化学療法も施行しています。近年、分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害薬の臨床応用、進歩により治療法が大きく変化し、肺癌の治療成績は飛躍的に向上しています。呼吸器キャンサーボード(呼吸器科・呼吸器外科・放射線診断科・放射線治療科の合同カンファレンス)を週1回開催し、最新の肺癌診療ガイドラインを踏まえ適切で効果的な治療を目指しています。胸膜中皮腫や胸腺癌などの胸郭内悪性腫瘍に対する化学療法も施行しています。
 高齢化が進む中、慢性閉塞性肺疾患、慢性呼吸不全患者は増加しています。慢性呼吸不全患者の急性増悪症例も多く、救命センターでの管理を中心に呼吸器系救急医療を精力的に行っています。気管支喘息については主に発作に伴う救急入院対応を担い、安定後は近隣の医療機関と連携し円滑に診療移行を心がけています。
 肺炎を代表とする呼吸器感染症は日常診療で遭遇することの多い呼吸器疾患で、特に高齢者の死亡率は高く、重症例を含め適切な診断と治療を行っています。COVID-19を主体としたウイルス性肺炎、細菌性肺炎、肺結核、肺非結核性抗酸菌症、肺真菌症など原因病原体をできるだけ検索し、近隣の医療機関と連携しながら診療しています。
 間質性肺疾患については、特発性間質性肺炎、関節リウマチなどの自己免疫性疾患に関連する間質性肺炎も数多く診療しています。特に間質性肺炎急性増悪による重症呼吸不全症例は他院からの転院要請も多く積極的に受け入れています。普及してきた抗線維化薬の導入など、ガイドラインに沿った診療を心がけています。
 当院は日本内科学会、日本呼吸器学会、日本呼吸器内視鏡学会の認定施設であり、学会発表や検査手技・認定資格の習得も推奨し、学会調査などにも参加しています。気管支鏡はステント留置などの治療手技や、クライオ生検、局所麻酔科胸腔鏡なども導入し検査、治療の選択肢が多くなっています。

呼吸器内科