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2023(令和5)年度 活動の紹介

1. 診療体制

●診療方針
 リハビリテーション科は患者様のQOLの向上を念頭に置き、急性期のリハビリテーションの役割として早期介入に努め、リスク管理に注意を払いながら機能向上を目指し、日々の診療業務を行っております。
 当院におけるリハビリテーションの対象は脳卒中などの急性期中枢神経疾患や交通外傷、運動器疾患の手術後の患者様が中心でしたが、近年は呼吸器疾患や外科の手術を予定されている患者様への呼吸リハビリテーションや心不全・心筋梗塞などの心臓リハビリテーション、がんリハビリテーション、内科等からの廃用症候群リハビリテーションへの対応も増加しているため、需要に応えられるよう人員を確保し、より充実したリハビリテーションを提供できるようにしていきたいと考えております。
 また、ICUおよび救命救急センターにおいて早期離床リハビリテーションを実施しており、医師や看護師と連携し患者様の廃用予防や早期離床に努めております。その他、栄養サポートチームや認知症ケアチーム、緩和ケアチーム、呼吸ケアチーム、褥瘡対策チームなど、各チームの一員としても活動しております。リハビリテーション科医師は、リハビリ処方の変更やリハビリテーション科医師ならではの書類作成を行っていますが、加えて荻原医師は患者サポートセンターにおいて年間2,000人の栄養・運動診察指導を行い、新井医師は整形外来も行いつつ骨粗鬆症外来を設立し骨粗鬆症の地域連携をスタートさせています。
 令和5年度は、リハビリテーション科部長2名、理学療法士14名、作業療法士8名、言語聴覚士4名の合計28名で運営いたしました。
 年々、リハビリテーションの需要は増加し、それに伴い幅広い知識・技術が必要となりますが、より質の高いリハビリテーションを提供できるよう努力してまいります。

●施設基準
心大血管疾患リハビリテーション料Ⅰ
脳血管疾患等リハビリテーション料Ⅰ
廃用症候群リハビリテーション料Ⅰ
運動器リハビリテーション料Ⅰ
呼吸器リハビリテーション料Ⅰ
がんリハビリテーション料

2. 診療実績

令和5年4月~令和6年3月

3. 臨床研究のテーマ

・心不全のリハビリテーション
・外科悪性腫瘍のプレハビリテーション

4. 研修教育方針

①各種学会、講習会への参加による研修・研鑽をはかる
②科内での伝達講習を行い新しい情報、技術等の共有を行う
③専門療法士、認定療法士の取得を推進する

5. 今後の展望

 現在のチーム医療の充実のみならず、リハビリテーション科としてより幅広い活動が求められるため、より質の高い医療を提供できるよう努力してまいります。また、リハビリが必要な患者様に提供できる体制を整えていきます。

6. スタッフの所属学会等

令和5年度末のスタッフの主な所属学会・取得資格は以下の通りです。
・日本心臓リハビリテーション学会 4名、日本循環器学会 2名、日本摂食嚥下リハビリテーション学会 2名、高次脳機能学会 1名
・3学会合同呼吸療法認定士 6名、心臓リハビリテーション指導士 2名、心不全療養指導士 2名、LSVT BIG認定 2名、LSVT LOUD認定 2名、公認心理士 2名、ICLSインストラクター/国際緊急援助隊 医療調整員 1名、認定理学療法士(脳卒中) 1名、認定理学療法士(運動器) 1名、摂食嚥下リハビリテーション学会認定士 1名、臨床神経心理士 1名

リハビリテーション科