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乳腺・内分泌外科(乳腺・甲状腺センター)について

乳腺・甲状腺センター長 鯉淵幸生

 当院は群馬県・西部地区最大の総合病院・がん診療拠点病院として、様々な科の専門医師が毎日多数のがん患者さんの診療をおこなっています。中でも乳がんは女性悪性腫瘍の中で罹患率が最も高く、現在も患者数は増加の一途をたどっています。最近ではマンモグラフィ併用乳がん検診の普及も相まって、非触知を含む早期がんの比率が増加してきています。それにつれて、その診断および治療法も高レベルの技能と専用機器が要求されるようになりました。当院には本邦で初めて導入したトモシンセシス・3Dマンモグラフィ(下部写真参照)をはじめ、様々な最新鋭の機器が配備されており、最先端の診断と治療を行えます(詳細は放射線診断科・放射線治療科のページへ)。

 当乳腺・甲状腺センターでは、2013年には約200例の乳がん手術と約50例の甲状腺の手術を行いました。乳がんでは,約7割の患者さんが乳房を温存することができました。その中には、術前に抗がん剤治療を行って腫瘍を縮小させてから乳房温存術を行った方も多数含まれています。乳房温存術が困難な方には形成外科医とともに自家組織を用いた同時再建手術も行っています(インプラントを用いた再建は他の専門施設に依頼)。近年では、がんの治療を行っている間も、いかに通常通りの生活をおくるか、という事も大きなテーマです。抗がん剤を投与する時でも、副作用対策を万全にすることで入院することなく家庭で過ごしていただけるようになりました。がん薬物療法に精通した薬剤師からの説明を行い、通院中は通院治療センターで専門看護師がお世話します。

 甲状腺疾患には内科的な薬物療法を行う病気と手術が必要な病気があります。そのうち当院での入院治療が必要になるのは手術が必要になる病気です。その中には、がん・良性腫瘍・バセドウ病などがあります(詳細は手術数参照)。甲状腺の病気かな、と思ったらまずは近くの内科の先生に相談してみてください。

 今後も、乳腺・甲状腺センターとしては、全国レベルの先進医療を充実させるとともに、医師、看護師、技師、薬剤師、事務スタッフすべての技能を高め、患者さんの利便性をはかり、地域医療に貢献していきたいと考えています。

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図1.右:従来のマンモグラフィ画像、左:3Dマンモグラフィ画像
境界のspicula(棘とげしさ)が鮮明になり悪性(乳がん)と確診できる。

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図2.右:従来のマンモグラフィ画像、病変の指摘も困難.左:3Dマンモグラフィ画像
spiculaが明らかになり乳がんが強く疑われる。

乳腺・内分泌外科