2024(令和6)年度 活動の紹介
1. 診療体制
●診療方針
高崎安中医療圏で唯一、入院ができる耳鼻科です。多くの医療機関から、手術患者をご紹介いただき、ありがとうございます。
重病でも、「大学病院(前橋)まで通えない」と患者は訴えます。とくに近年、独居の高齢者や老人世帯が多く、前橋ですら車で行けません。電車とバスとタクシーで来院します。高崎の患者は、高崎で治療します。そのため、入院患者も全身麻酔手術の数も、年々増加しています(表1)。
高齢化のために、頭頸部がん患者も増加しています。術前の抗癌剤、長時間の手術、術後の放射線治療を組み合わせ、他科と連携して治療にあたります。地域のがん診療連携拠点病院としての責務です。
化学療法の進化が著しく、頭頸部がんでも、古典的なシスプラチンから免疫チェックポイント阻害剤へのシフトが進んでいます(表2)。

頸部の手術が増え、癌患者も増えたので「耳鼻咽喉科・頭頸部外科」を標榜しました。伝統ある学会名称も「日本耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会」に変更されたので、真似しました。首にしこりがある患者さんは、耳鼻咽喉科・頭頸部外科にご紹介ください。
●医療設備
1)外来の医療設備:全ての患者に内視鏡を使います。最細径電子ファイバースコープ、処置用電子ファイバースコープ、往診用ディスポ電子ファイバースコープ、光学式軟性喉頭ファイバー、耳用硬性ファイバー、ファイバー洗浄機、CCD眼振カメラ、電子眼振計、頸部超音波検査装置、聴力検査装置、ラバー重心動揺計があります。
2. 診療実績
●症例数(2024年度)

3. 臨床研究のテーマ
顔面神経麻痺の治療に力をいれています。早期の治療開始が大切で、紹介前から治療を開始します。まずプレドニンを内服させてから、紹介状を書いてくださいとお願いしています。リハビリ科の協力で、顔面の理学療法を取り入れ、治らない時は顔面神経管開放術まで行って、最善を尽くしています。
切除不能、根治不能の進行がんも諦めずに、多くの化学療法レジメンを用意して対応しています。高齢者の癌が多いので、体調に合わせた縮小手術、放射線、化学療法を組み合わせて治療しています。
4. 研修教育方針
手術を多く、のびのびと症例を積んでもらいます。
5. 今後の展望
若年層では、アレルギーによる好酸球性副鼻腔炎が増加しています。お笑い芸人やYou Tuberが手術して有名になりました。上手に手術をしないと、すぐ鼻茸が再発します。高解像度の内視鏡とナビゲーションシステムを使って、再発しない完璧な手術を目指します。























