2024(令和6)年度 活動の紹介
1. 診療体制
●診療方針
当科は2024年4月より新規で立ち上げとなりました。3名体制にて、腎臓内科領域・膠原病リウマチ領域の外来診療・入院診療を行っております。
腎臓内科領域に関しましては、慢性腎臓病、急性腎障害、ネフローゼ症候群などの治療を行っております。日本の慢性腎臓病の患者数は約2,000万人と考えられており、高崎周辺地域にも介入の必要な慢性腎臓病の患者様が多数存在していると推測されます。慢性腎臓病は自覚症状に乏しく、症状を自覚した時には既に進行していることが少なくありません。末期腎不全による透析の回避、あるいは透析導入時期の後ろ倒しのためにも、慢性腎臓病の患者様を早期に発見し、適切な介入を行うことが重要です。近年、SGLT2阻害薬による腎保護効果が非常に注目を集めるなど、新規薬剤の登場により腎臓病治療も着実に進歩しております。当科では最新の知見に基づき、各種腎疾患の加療を行います。また、腎疾患の診断確定のため、腎生検も実施しております。
膠原病リウマチ領域に関しましては、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、血管炎等の加療を行っております。本領域においても、新規薬剤の承認や既存薬の適応疾患追加などにより、以前よりも治療薬選択の幅が拡がっております。しかしながら、専門性が高い領域である点や、膠原病は多臓器に症状を発症する可能性があり、複数の診療科の連携が不可欠な点などから、高崎周辺では対応できる医療機関が限られている状況です。当科にて、高崎周辺地域での膠原病リウマチ領域の治療の一端を担えますと幸甚です。
2. 診療実績
●主な症例・年間患者数
<腎臓内科領域>
急性腎障害、末期腎不全、微小変化型ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症など
<膠原病・リウマチ領域>
全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、顕微鏡的多発血管炎、成人発症スティル病、皮膚筋炎など
2024年度 紹介患者数 259名
慢性腎臓病連携の紹介患者数 80名
3. 臨床研究のテーマ
現在進行中の臨床研究はありません。
4. 研修教育方針
臨床研修内科系診療科として研修医を受け入れています。腎疾患としては急性・慢性の腎炎・腎不全、ネフローゼ症候群など、リウマチ・膠原病疾患としては全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、血管炎などが代表的であり、これらの疾患の診療に携わって頂きます。当科の疾患は全身の諸臓器が複数同時に障害されることが多いため、専門領域だけにとらわれず、免疫抑制療法に伴う日和見感染症対策などを含め、担当患者の全身管理を行うことで統合的・包括的な医療の修得を目指します。内科診療における、医療面接法、身体診察法、臨床検査法を学び、病気や病態を的確に把握し、指導医のもとで適切な処置、治療が可能となることを目標としています。
5. 今後の展望
地域の基幹病院として当科領域の疾患の診療を担うため、体制の拡充を目指します。腎臓領域においては、当院では外来維持透析は行っていないため、地域の外来透析可能な医療機関の方々との連携が不可欠と考えられますので、ご協力の程、何卒宜しくお願い致します。























