2024(令和6)年度 活動の紹介
1. 診療体制
当院は地域がん診療連携拠点病院の認定施設です。2012年6月より緩和ケアチームに専従医師が加わり、「緩和ケア診療加算」や「外来緩和ケア管理料」等の算定を開始しました。現在、日本緩和医療学会認定研修施設であり、院内外で活動をしています。
●院内病棟
新規依頼患者は電子カルテを通して依頼を受け、カンファレンス後、可能な限り早急に対応しています。介入患者の回診は、基本的に、専従医師、専従看護師、心理療法士を中心に毎日行っています。リンクナースは毎週木曜日に一緒に回診しています。また、精神科専任医師といつでも相談できる体制をとっています。毎週木曜日は主治医と緩和ケアチームメンバーで入院患者や外来患者のカンファレンスを行い、毎月第一月曜日は緩和ケアチーム会を開催しチームの運営について話し合っています。
●外来
早期からの緩和ケアを目指し、2020年4月から「疼痛緩和内科」を立ち上げました。火曜日から金曜日の午後に、院内外からの紹介患者を対象に、1人1時間枠で緩和ケア外来を行っています。
●院外活動
毎年、以下の内容について医療従事者を対象とした研修会を開催しています。また、日本緩和医療学会や日本サイコオンコロジー学会、群馬緩和医療研究会等に積極的演題を投稿しています。
・研修会等

2. 診療実績
入院中の依頼患者は88例(初回依頼患者は83%)で、月平均7例、1日の回診患者数は平均5例でした。10診療科から依頼があり、内訳は、外科26例(30%)、呼吸器内科17例(19%)、消化器内科14例(16%)、泌尿器科12例(14%)乳腺内分泌外科9例(10%)、産婦人科3例(3%)の他、総合診療科、心臓血管内科、耳鼻咽喉科、皮膚科からの依頼がありました。依頼理由は、身体的苦痛、精神的苦痛、社会的苦痛、スピリチュアルな苦痛への対応とさまざまでした。がん性疼痛以外の疼痛や非がん患者の依頼もありました。転帰は、退院23例(26%)、死亡退院22例(25%)、在宅医療へ移行は12例(14%)、転院28例(32%)、中止2例(2%)、カルテ診のみ1例(1%)でした。平均介入日数は、死亡退院は18日、退院・転院・在宅医療へ移行は22日でした。外来の延べ患者数は、89例で、月平均7例でした。
3. 臨床研究テーマ
貴重な症例や蓄積データーなどを、日本緩和医療学会学術大会、日本サイコオンコロジー学会総会、日本緩和医療学会関東甲信越支部学術大会、群馬緩和医療研究会などで発表しています。
4. 研修教育方針
毎年、医師に対し、「緩和ケア研修会」、「コミュニケーション技術研修会」、そして院内外の医療従事者に対し、地域がん診療連携拠点病院の講演会を開催しています。また、看護師に対し「すべての看護師のための看取りのケア研修会 ELNEC-Jコアカリキュラム看護師教育プログラム」、「看護師のためのコミュニケーションスキル研修会」を院内外対象に開催しました。
5. 今後の展望
外来の時期から表出する悩みやスピリチュアルな苦痛に対しては、主治医一人での対応は困難なため、傾聴し時間をかけて問題点を解決していくことが重要です。そのため、院内で運営している「つらさの問診票」を活用し、早急に「つらさ」に対応できるシステム作りが必要です。また、アドバンス・ケア・プランニング(ACP、人生会議)の啓蒙やシステム作り、さらに、緩和ケアに関する院内研修にも力を入れていきます。そして院外に対しては、引き続き開業医との連携を強化していきます。






















