Ⅰ-1.『眼形成眼窩外科』の3つの特徴
『眼形成眼窩外科』の3つの特徴は、「眼の周囲」、「視機能の考慮」、「貴重な専門性」です。
1)眼の周囲 around the eyes
『眼形成眼窩外科』の1つ目の特徴は、「眼の周囲」です。
『眼形成眼窩外科』は、視覚器のうち、眼の周囲である眼付属器(副眼器)(=眼瞼、結膜、涙器、及び眼窩など)を主な対象部位として扱う診療科です。
2)視機能の考慮 considering visual functiony
『眼形成眼窩外科』の2つ目の特徴は、「視機能の考慮」です。
『眼形成眼窩外科』の最大の特徴は、「眼科医」が常に視機能を考慮した診療を行うことです。
また、この分野は、眼科、形成外科、耳鼻咽喉科、脳神経外科、及び口腔外科など複数の診療科との境界領域となります。必要があれば、『眼形成眼窩外科』を中心に、他の診療科(各分野の専門家)とも協力して、より高度な診療を行う場合もあります。
3)貴重な専門性 valuable specialty
『眼形成眼窩外科』の3つ目の特徴は、「貴重な専門性」です。
『眼形成眼窩外科』は専門性が高いため、まだ全国にも少ないのが現状です。そのため、『眼形成眼窩外科』を有する医療施設は、大変貴重な存在といえます。
【参考】
視覚 vision
外界からの光を刺激として生じる感覚で、五感の一つです。ヒトの五感による知覚(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)のうち、情報判断に占める割合は視覚が最も大きいという報告もあります。
視機能 visual function
眼の機能の総称です。
視覚器
光を感受する器官で、眼と眼付属器(副眼器)に分類されます。さらに、眼は眼球及び視神経に、眼付属器(副眼器)は、眼瞼、結膜、涙器、及び眼窩などに分類されます。
眼科
視覚器のうち、眼(=眼球、視神経)を主な対象部位として扱う診療科です。