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2022(令和04)年度

1. 診療体制

●『眼形成眼窩外科』の3つの特徴

1)眼の周囲
 『眼形成眼窩外科』は、視覚器のうち、眼の周囲である眼付属器(副眼器)(=眼瞼、結膜、涙器、及び眼窩など)を主な対象部位として扱う診療科です。
2)視機能の考慮
『眼形成眼窩外科』の最大の特徴は、「眼科医」が常に視機能を考慮した診療を行うことです。
また、この分野は、眼科、形成外科、耳鼻咽喉科、脳神経外科、及び口腔外科など複数の診療科との境界領域となります。必要があれば、『眼形成眼窩外科』を中心に、他の診療科(各分野の専門家)とも協力して、より高度な診療を行う場合もあります。
3)貴重な専門性
『眼形成眼窩外科』は専門性が高いため、まだ全国にも少ないのが現状です。そのため、『眼形成眼窩外科』を有する医療施設は、大変貴重な存在といえます。

●現状
 眼形成眼窩外科は、2016年4月に診療科を立ち上げ、同年10月から外来診療を、同年11月から手術加療を開始し、6周年を迎えることができました。これもひとえに、皆様のお力添えのおかげでございます。心から感謝申し上げます。
 また、近隣の医療機関におかれましては、多数の患者さんをご紹介いただきまして、誠にありがとうございます。

●診療ポリシー
 日常の臨床だけでなく、学会活動なども積極的に参加しております。
 日々向上に努めております専門的な技術と知識が、少しでも患者さんの人生のお役にたてれば大変幸いです。

●対象疾患
【表1】主な対象疾患

眼形成眼窩外科2022年主な対象疾患

2. 診療実績

●地域医療連携実績
【表2】地域医療連携実績

眼形成眼窩外科2022年地域医療連携実績

●治療実績
【表3】治療実績

眼形成眼窩外科2022年治療実績

3. 臨床研究のテーマ

●眼腫瘍
 眼腫瘍全国登録(Japan Collaborative Ocular Tumor Study:J-COTS)

4. 今後の展望

 今後は、診療科の立ち上げから充実へ移行し、可能な限り、より多くの重症患者さんや高度な技術を要する患者さんに対応した診療ができるよう、努力していく所存です。
 『眼形成眼窩外科』は限られた狭い領域ですが、当科で扱う疾患は他科領域とも密接に関係しています。群馬県内の医療機関に限らず、院内外の様々な診療科と病診連携を深めて、患者さんのために、より良い診療を行えることを切に願っております。
 ご不明な点がございましたら、遠慮なさらず、お気軽にご相談ください。
 至らぬ点が多く、ご迷惑をおかけすることも多々あると存じますが、今後も地域の患者さんのお役に立てるよう精進して参りますので、より一層のお力添えを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

眼形成眼窩外科