独立行政法人 国立病院機構 高崎総合医療センター

文字サイズ
サイトマップ
トップページ > 診療科 > 呼吸器外科 > 平成29年度 当診療科の活動

平成29年度 当診療科の活動

1. 診療体制

診療方針

 当院の呼吸器外科は2004年から本格的に診療体制が整い、現在は高崎・西毛地区の呼吸器外科疾患に対する専門的治療を行う唯一の施設として、日々診療を行っております。対象となる疾患は原発性肺癌、転移性肺癌など肺の悪性腫瘍、炎症性腫瘍など肺の良性腫瘍、胸腺腫など縦隔に発生する縦隔腫瘍、肋骨腫瘍など胸壁に発生する胸壁腫瘍、そのほか重症筋無力症、縦隔嚢胞性疾患、自然気胸、膿胸、胸部外傷など多岐にわたっております。それぞれの疾患に対して、呼吸器内科や放射線治療科、放射線診断科などと協議を行い、個々の症例に対する適切な方針を検討し、連携して治療を行っております。

 現在、多くの手術を胸腔鏡というカメラを用いて行っております。胸腔鏡下手術は従来の手術と比較して、創が小さく手術侵襲が少ないことから、術後在院日数の短縮が図れます。気胸をはじめ、肺癌や縦隔腫瘍などの適応となる症例に対して導入をしております。

 

●医療設備

 ハイビジョン胸腔鏡システムと術前3D−CT画像システムを用いて、術前に手術シュミレーションを行えるような設備を導入し、質の高い手術を行うことが出来る体制を整えております。

 

スタッフ名  

《常勤》

呼吸器外科部長 菅野雅之(H8年 群馬大学卒)

呼吸器外科医師 高坂貴行(H11年 群馬大学卒)

呼吸器外科医師 沼尻一樹(H26年 群馬大学卒)


 2007年4月より菅野が西群馬病院呼吸器外科より移動となり現在まで勤務をしております。2018年4月より群馬大学より高坂医師が赴任となりました。2017年4月より呼吸器外科に加わった沼尻医師は留任となっております。常勤3名(うち専門医2名)で診療体制の充実を図ります。

 

 

2. 診療実績

●症例数・検査数・治療

 H29-koge2-1

 図1に示しますように2004年の呼吸器外科開設以来,手術症例数は年々増加しております。近年は200例前後の手術を行っております。手術内訳は表に示しております。

 

H29-koge2-2

 

3. 臨床研究のテーマ

・  原発性・転移性肺癌の発生・進展・治療・体制に関与する遺伝子変異・多型・発現形式に関する研究(群馬大学共同研究)

・  間質性肺炎合併肺癌切除患者における術後急性増悪予測リスクスコアバリデーションスタディー多施設共同前向きコホート研究(京都大学共同研究)

・  肺癌に対するサルベージ手術の有効性と安全性を検討する多施設共同後ろ向き臨床研究(日本呼吸器外科学会学術委員会研究)

・  NEJ034:特発性杯益気小(IPF)合併非小細胞肺癌に対する周術期ピルフェニドン両方の術後急性増悪抑制効果に関する第Ⅲ相試験(千葉大学共同研究)

 

4. 研修教育方針

 当院は呼吸器外科専門医合同委員会の認定修練施設として、基幹施設に認定されております。そのカリキュラムをもとに、研修医に対しては一般的な外科的手技の習得をはじめとして、専門科として胸部疾患に対する基本的な処置(胸腔穿刺や胸腔ドレーン挿入など)の習得を目指すことを方針としております。また呼吸器外科専修医に対しては呼吸器外科全般の手術手技の習得をはじめ、手術方針の決定、術前・術後管理などを呼吸器外科の基本的な知識とともに習得することを目的とします。カリキュラム終了時の呼吸器外科専門医の取得を目標とします。

 

5. 今後の展望

 年間200例を超える手術症例数を維持しております。今後は,各症例の手術内容の充実を図るとともに、教育病院としての役割を確立していきます。群馬大学や呼吸器外科学会との共同研究にも力を入れ、臨床のみならずアカデミックな分野においても充実を図ります。

 

▲TOP