独立行政法人 国立病院機構 高崎総合医療センター

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平成29年度 当診療科の活動

1.診療体制

●診療方針

 2012年4月から乳腺・甲状腺センターが設立された。設立の趣旨は、より専門性の高い医療を行うこと、チーム医療を充実させることで、医師(外科、病理、放射線など)、看護師、放射線技師、薬剤師、管理栄養士、メディカルソーシャルワーカーを交えたカンファレンスを定期的に開催している。

 乳腺疾患の診断においては、トモシンセシス3Dマンモグラフィはもとより、各診察室のベッドサイドに超音波を配置し、など、他院に先んじて配備された最新鋭の機器を用いた確実な診断を行っている。

 治療の面では、乳癌に対しては積極的に術前薬物療法を導入し、生存率の向上に努めるとともに、乳房温存率を高めることを目指している。乳房温存術が困難な乳がんに対しては形成外科と協力し乳房再建術も標準的治療として行っている。

 整容性を重視した手術、根治を目指した薬物療法、放射線治療医と協力しての安全かつ有効な放射線療法が乳がん治療の三本柱である。

 また、地域連携の面ではがん診療連携パスを積極的に活用し、かかりつけ医との連携を積極的に推進している。

 甲状腺領域においては、甲状腺・副甲状腺腫瘍、バセドウ病等に対して、根治性を重視しながらも安全面に配慮した手術を行っている。甲状腺がんについては放射線科医師と協力し,甲状腺がん術後再発予防のためのヨード放射線内照射も行っている。再発甲状腺がんに対しては分子標的薬治療も行っている。

 

●医療設備

3Dトモシンセシスマンモグラフィ

トモシンセシス画像診断下乳房専用組織生検システム

センチネルリンパ節ナビゲーションシステム

リアルタイムバーチャル超音波システム

 

2. 診療実績

●症例数・検査数・治療

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3. 臨床研究のテーマ

1. 3Dトモシンセシスマンモグラフィを用いた乳腺診療の有用性について

2. 原発性乳癌に対する Nab-Paclitaxel, cyclophosphamide 併用療法による

Primary Systemic Chemotherapy の第Ⅱ相臨床試験

3.HER2陽性乳癌に対する Nab-Paclitaxel, cyclophosphamide,Trastuzumab 併用療法によるPrimary Systemic Chemotherapyの第Ⅱ相臨床試験

4.手術不能進行乳癌患者を対象とした Bevacizumab と paclitaxel 併用療法の有効性と安全性を確認する第II相臨床試験

5. HER2陽性の局所再発・転移乳癌患者を対象としたPertuzumab + Trastuzumab + Docetaxel併用化学療法の有効性と安全性を確認する第II相臨床試験など

 

4. 研修教育方針

外科医に対する研修教育方針

 外科専門医およびそれぞれの専門医(乳腺、内分泌甲状腺外科)取得のために必要な手術症例の経験、学会での発表、論文作成を積極的に指導する。

研修医に対する研修教育方針

 短期間(1-2か月)での研修の場合は医師として必要な外科手技が習得できるように指導する。3か月以上の研修の場合は、外科手技の習得以外にも様々な乳腺・内分泌外科疾患の診断治療に対する理解を深められるよう指導する。

 

5.今後の展望

1.本邦で初めて導入された3Dトモシンセシスマンモグラフィを用いた乳腺診療の有用性を確立する。

2.形成外科とも協力し、乳房再建術も含めた、より整容性の高い乳癌手術を行う。

3.放射線科との連携で安全,効果的な放射線治療を推進する。

4.最新の薬剤を用いた乳がん・甲状腺がん治療を安全に遂行する。

5.多職種による乳がん,甲状腺がん患者に対する全人的なサポートシステムを構築する。

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